「じんけんシネマ2021」を開催しました
2022.01.07
2021年12月5日(土)に、クレオ大阪中央にて、ヒューライツ大阪とクレオ大阪中央主催の「じんけんシネマ」が開催され、国連ウィメン日本協会大阪は共催団体としてブース出展をしました。
当イベントは、毎年12月の人権週間に合わせて開催されており、今年で4回目の開催になります。今年は『こどもしょくどう』(2018年/日本)と、『未来を花束にして』(2015年/イギリス)の2作品を上映しました。
『こどもしょくどう』は、貧困や育児放棄に苦しむ子どもたちの姿と、その背景にある社会状況を、子供たちの視点で描いた映画です。日本国内には、貧しい子どもたちに無料、または少額で食事を提供してくれる「子ども食堂」が約5,000箇所あると言われています。それは、現代の社会において貧困問題に直面させられている子どもたちが多くいることを意味しています。
「食べることは命、食べることはつながり」。映画のエンディング曲で流れたこのフレーズがとても印象的でした。
『未来を花束にして』は、女性の権利が認められていなかった20世紀初頭のイギリスで、参政権を求めて闘った勇気ある女性たちの実話をもとにした映画です。一生懸命に働き、子育てをする主人公が、女性活動家たちの言葉や行動に触れ、世の中に疑問を感じ目覚めていく姿が描かれています。参政権がある時代に生まれた私たちにとっては、当然の権利として享受していますが、人権が尊重される社会を作る過程には、この映画の女性たちのように、命がけで闘った苦難の歴史があることを忘れてはならないと感じました。
参加された方からは、「様々な環境で生きる子どもたちがいることを知りました」、「苦しんでいる子どもたちに寄り添いたいと思いました」(こどもしょくどう)、「女性の参政権を勝ち取るために女性の涙ぐましい努力があったのだと知りました」、「今は当たり前にある参政権、大切にしたいと思います」(未来を花束にして)などの感想をいただきました。
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