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今から始める! かんたん家計管理

Part1

高水準の物価上昇、家計や老後の不安 「私どうしたらいいの?」

 パンや食用油などの食料品、電気やガソリンなどのエネルギーなどさまざまなものが値上がりし、まだまだ収まる気配がありません。日本の労働者に“安心”“安定”を与えていた終身雇用制は、時代の変化とともに崩れつつあります。人生100年時代、貯蓄の見通しが立たず、老後が不安になる方も多いのではないでしょうか。私のところにお金の相談に来る方の中には、「今の自分の仕事や家計でいいのか不安」、「いわれるがまま保険に加入しました」、「NISAをはじめたけど不安です」といったお悩みから家計管理に自信のない方も多くいらっしゃいます。働き方や生き方が多様化する中、誰もが充実した生活を送る一歩として、家計管理と貯蓄力アップの方法を2回にわたって紹介します。

知っておきたいお金の基本
~貯畜の仕組みを作ろう~

 家計をなんとかしたい!貯金をしたい!と思っても、ダイエットと一緒でなかなか続けるのが難しい方も多いですね。そのような場合は、貯金を堅実にする仕組みをまず作っていきます。

かんたん家計管理と節約ポイント

 次に自分がいくら何にお金を使っているのか「支出の見える化(固定費・変動費)」をしましょう。家計簿などで把握できてない方は、1年間の手取り収入から1年間でできた貯金を引いて逆算で支出を把握していきます。生活費の支出が見えてきたら、内訳を固定費と変動費にわけて、節約の余地がないか確認しましょう。節約すると効果があるものの例としては、「保険・光熱費・通信費」などの固定費。「つい習慣で買っているもの」や、「ストレスがあるときに衝動買い」などの変動費です。

お金のピンチをチャンスに

 私自身、独身時代は家計に無頓着・ザルでしたが、子どもを授かりお金がかかる、さらには離婚を経験し収入激減。赤字家計をなんとかしないと!と思ってお金の勉強をはじめました。先取り貯蓄をしようとしても貯金をすると、残りでは生活ができない!勉強だけでなく、見たくないけど自分の家計もかんたん家計管理でチェックしていき、子どもを育てながら働き方も模索して、赤字家計はV字回復。教育費や老後資金の貯金もできるようになると、心の余裕にもつながりました。  ご家庭により家計は様々だと思いますが、物価上昇のピンチをきっかけに、お金の知識に興味を持って、できるところから実践してみてくださいね。  次号では、貯蓄力を高めるための、収入とスキルアップの方法について紹介します。お楽しみに♪

加藤 葉子さん
(株)マイライフエフピー 代表

シングルマザーになったことをきっかけにお金の勉強をはじめ、NHKコラムの執筆を機に起業。金融商品を一切販売しないファイナンシャルプランナー。現在は、オンライン講座・相談・執筆監修・FPの育成を行っている。小学館より「娘に伝えたいお金の話」出版予定。

2023年7月号 コンテンツ

P.2-5

P.6-7

P.8

P.9

P.10-11

表紙

発行:大阪市市民局ダイバーシティ推進室男女共同参画課 編集:大阪市立男女共同参画センター中央館
指定管理者:大阪市男女共同参画推進事業体 (代表者:(一財)大阪男女いきいき財団)
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