大阪市では女性が活躍できる職場環境づくりを積極的に進めている企業等を「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」として認証しています。
令和6年度 市長表彰 中小規模企業部門の最優秀賞を受賞したフィラーシステムズ株式会社は、平成19(2007)年10月設立以来、「医療・製薬、医療機器、健康食品、化粧品の発展にITで寄与したい」との思いで事業を展開し、今では数多くのIT技術を様々な業界に提供されています。女性活躍推進に向けた社内の取組について、お話を伺いました。
育児休業から復帰した際、育児と仕事を両立できるようにテレワークや、時差出勤の規程を改定しました。事務所や現場に出勤しなければいけない日でも、午後からはテレワークに切り替えて子どもを保育園に迎えに行けるように出勤切替のルールも整えました。また、メンタルヘルスケアとして外部相談窓口を設置。1on1※では、同性など、話す相手を選べるルールを導入しようと進めています。
※指導・助言をするメンターと、それを受けるメンティーが、文字通り1対1で対話を重ねながら、メンティーの成長を促していく人材育成の手法
令和4年度の男性育児休業取得率は75%でしたが、令和5年度、令和6年度の取得率は100%です。取得期間も5か月~6か月となっており、ゆっくり育児に取り組めています。社内で行った取得後のアンケートによると、「2か月の取得期間では、復帰後の家事と育児のサポートはとても難しかった」という声もあり、長い期間で育児休業を取得して、夫婦ともに体調を整えて復帰することの大切さを実感しました。今後も、男性、女性ともに育児休業をしっかりと取得できるよう、社内制度の改善を進めていきます。
全社員の平均残業時間は、1か月あたり約10時間です。部門長が残業時間を把握し、過度な残業を防止しています。1on1や外部相談窓口など、社員が相談しやすい制度も整え、就労環境の改善に取り組んでいます。また、育児休業の取得について管理職の理解を深めるため、育児・介護休業の研修やハラスメント研修を実施しています。女性社員比率36%、課長職に占める女性比率は33.3%※と、男女問わず役割を課す風土があり、子育て世代も活躍できるよう、さらなる働き方改革を推進していきます。
※大阪府における女性の管理的職業従事者の割合 令和6(2024)年平均19.1%(労働力調査)
令和6年度は、社員同士の繋がり強化のため、懇親費用の予算増額や社内サークル活動の活性化に取り組みました。現在もこの取組を継続しており、さらに充実させていきます。また、出産や育児に関するアンケートを実施し、育児休業制度の認知度や復帰後の働き方の要望を把握しました。その結果を踏まえて、社内周知や規程改定を行い、引き続き、社員の要望に沿った制度改革を進めていきます。また、育児休業取得者の体験談を社内報で紹介し、もっと育児休業を身近に感じ、取得する人もそれをサポートする立場の人も、前向きに制度を活用できる組織づくりを行います。
大阪市では、だれもが活躍できる職場づくりをめざし、さまざまなテーマのセミナーを無料で開催しています。 令和7(2025)年8月27日に開催した「男性育休取得を実現!その方法とメリット」セミナーでは、講師の経験を踏まえた“女性の産後のリアル”を紹介し、男性育児休業の必要性や、取得しやすい職場環境づくりのポイントを学ぶことができました。参加者のみなさまからは「男性の育休取得を本格的に進める必要があると実感した」「男性育休取得の注意点をご紹介いただき参考になった」といった声が多数寄せられました。
今後もみなさまのキャリア形成やワーク・ライフ・バランス向上に役立つセミナーを随時開催していく予定です。最新情報は、大阪市の女性活躍推進に関するポータルサイト「きらめく女性の応援ひろば~未来へレディGo!~」でお知らせします。ぜひチェックしていただき、ご参加ください!
令和7(2025)年11月下旬女性の健康問題への理解促進セミナー
令和8(2026)年2月上旬ステップアップ、スキルアップ、リスキリングに役立つセミナー
大阪市女性活躍推進ポータルサイトきらめく女性の応援ひろば〜未来へレディGo!〜
詳細が確定次第、掲載します。
発行:大阪市市民局ダイバーシティ推進室男女共同参画課 編集:大阪市立男女共同参画センター中央館指定管理者:大阪市男女共同参画推進事業体 (代表者:(一財)大阪男女いきいき財団) クレオ大阪ホームページ