今回のセミナーは、子どもとかかわっておられる職員の方々が対象ということで、デートDVや性暴力についての正しい知識はもちろん、子どもが被害に遭った場合の早期発見・早期対応に役立つ内容をお伝えしました。子どもはいろいろなかたちでSOSのサインを出します。それらの異変をいかに見逃さずにキャッチし、支援につなげるかということを知っておけば、もしもの時に備えられますよね。
　最近はニュースなどで流れるせいか、子どもたちはDVという言葉をよく知っています。でも「デートDV」という言葉はあまり知られていないばかりか、それが自分の身にも起こりうることだと思っていないことがほとんどです。自分のからだは自分のものとして大切にしていいこと、自分のことは自分で決めていいことなどを、普段子どもたちとかかわる中で、繰り返し伝えていただけるといいなと思います。そして私たち大人自身も、まず自分の心とからだについて大切に考えていきたいですね。その感覚が自然と子どもたちに伝わっていくと思うのです。