子育ては地域で支え合おう!頼れるファミサポさん!

「仕事が長引き、保育園のお迎えに間に合わない」「美容院に行きたいけど、子どもをどこに預けよう」。仕事と育児の両立、リフレッシュの時間の確保を考える中で、そんな悩みはありませんか。共働きやシングル世帯など、家庭によってさまざまな事情もあります。
 そんな時、頼れるのが「ファミリー・サポート・センター事業」です。医師の坂本晴子さんは、3人の子どもの幼少期にこの制度を利用しました。

元依頼会員
医師 坂本 晴子さん

大阪赤十字病院新生児・未熟児科部副部長兼救急科部副部長。夫、大学生、中学生、小学生の3人の娘と5人暮らし。約10年間で3人の提供会員からサポートを受けた。

働く私を励ましてくれたファミサポさん

 医師になって3年目に長女を出産しました。多忙な毎日で、遠方に住む母に頼るのも限界を感じていた頃、保育園の先生から勧められてファミサポを利用し始めました。  紹介されたのは、同じマンションに住む経験豊富な提供会員さん(以下、ファミサポさん)。利用頻度が高いので、特に安心して任せられる人をマッチングしてくれたのかもしれません。毎日のように、保育園のお迎えから、夕食やお風呂の世話までお願いしていました。帰宅が遅くなっても「いつも頑張っているね。こんなに頑張る理由もよくわかっているよ」と声をかけてくれました。大変な時期でしたが、私の仕事を理解してくれて、励みになりました。その後、私たち家族は引っ越したのですが、地域のお祭りに招待してもらうなど「ご近所付き合い」は続きました。

子どもたちの安心できる居場所

 ファミサポさんは、子どもたちにとって家庭と学校以外の第3の居場所。長女は小学校に行きたがらない時期がありました。ある朝、ファミサポさんから、通学途中の長女が家に来たと連絡があったんです。相談した結果、急な預かりを心よく引き受けてもらいました。その日は1日中、一緒に刺繍の作品を作ったり、ペットのハムスターと遊んだりしたそうです。長女もほっとした様子。子どもの気持ちを汲む優しさが、心に沁みました。

周りの人に頼ることで親になる

 若い頃は「何でも自分で頑張らなくては」と、肩に力が入っていました。でも、今振り返ると、上手に人に頼れるようになるのが、親になるということなのかなと思います。しんどい時は周りに助けてもらいましょう。ファミサポもその一つです。自分自身はもちろん、子どももいろんな人に育ててもらう中で成長します。仕事も育児も経験を積めば、少しずつ楽になりますよ。仕事のスケジュール管理や、夫との家事分担もスムーズにできるようになりました。
 今、全力で働けるのは、大変な時期をファミサポさんに頼ることができたから。共働きの夫婦を見て育った3人の娘は、自分なりの将来の夢を考え、「働く」ということにポジティブなイメージを持ってくれています。

ファミリー・サポート・センター事業を利用してみませんか?

 地域で安心して子育てができるよう、子育てを応援してほしい方(依頼会員)と子育てを応援したい方(提供会員)がお互いに助け合うシステムです。利用にあたっては、事前にコーディネーターが丁寧にマッチングをするので安心です。お住まいの区の子ども・子育てプラザにあるファミリー・サポート・センター支部で会員登録してください。

【利用料金】
 平日 800円/1時間
 早朝・夜間・土日祝 900円/1時間

【対象年齢】
 おおむね生後3か月〜10歳未満

詳しくは、おおさか子育てネットでご確認ください。
クレオ大阪子育て館 TEL.06-6354-0106

2021年2月号 コンテンツ

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裏表紙

表紙

発行:大阪市市民局ダイバーシティ推進室男女共同参画課 編集:大阪市立男女共同参画センター中央館
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