自身の気持ちを他の人と共有することが苦手な男性は少なくありません。クレオ大阪では男性向けの子育て企画や、子育て相談も実施しています。あなたの「パパごころ」語ってみませんか? 子育てだけでなく、パートナーとの関係性についても再発見できることがあるかもしれません。
一般社団法人 日本男性相談フォーラム代表理事、臨床心理士、スクールカウンセラー。 男性が自身の子育て体験を語る「パパの子育てカフェ」に学生の頃から携わり、「父親の語り場」のスタッフとしても活躍中。現在、0歳と3歳児を子育て中。
好奇心旺盛3歳のジョージ。一緒にどこで遊ぶのか、それが一番の悩みのタネなのです。「公園? お買い物…? おススメはお散歩ですよ」 3密を避けるべくさまよう2人。 気が付けば砂遊びだけで夕日が沈んでいます。「楽しかったね」この一言で帰れたらラッキー。「もっと遊びたいね」「おばけが出る時間になるよ?」「お遣いに行こうか?」「お願いです、お父さんを助けてください(懇願)」などなど折り合いがつくようあの手この手を尽くします。「時間がないから」と私の都合で叱ってしまうこともしばしば。 ジョージと遊んでいると、落ちているドングリの色や芽の有無で季節を感じ、見上げるシイの大樹に悠久の時を感じたりします。「ちょっとくらい予定が狂ったって大丈夫やん」と、その時には思うのですが…なかなか難しいもんです。
子育てで楽しい時間を過ごせるのはお母ちゃん(妻)のおかげで、感謝と尊敬の念が尽きません。ジョージもお母ちゃんが大好きです。そんな我が家最大のピンチ、お母ちゃんが入院し二人っきりで1週間を過ごすことになりました。互いに心の支えをなくした父子による二人三脚の短くも長い一日。寝かしつけを終えたときは得も言われぬ達成感を味わいます。「こんな父親で良いのか」頭の片隅にあるそんな不安を忘れられる瞬間でもあります。 生まれたてほやほやのベビーとお母ちゃんが帰ってきました。ジョージは甘えたい気持ちを我慢しているのか遠慮がちにベビーとお母ちゃんを見守ります。そして芽生える私との謎の友情。そういえば、ジョージが生まれたとき、妻の愛情をとられてしまったように感じて寂しい思いをしたなぁ、と思い出します。
こんな‘オチ’もなく、‘映え’もしない我が家の日常ですが、今日の子どもたちと明日の過ごし方、この2つがあれば夫婦の会話には困りません。私たちが必死に考えた傾向と対策が一瞬で打ち砕かれることも残念ながら日常です。おかげで会話が尽きることもありません。互いにねぎらい、また明日に備えます。しかし、「明日は仕事」がほとんどで、子どもとの時間がとても多いとは言い難いのも事実です。 そういえば、明日は久しぶりのお休みです。「お仕事行かないで…」毎朝寂しそうにしがみついてくるジョージの笑顔が見たいのです。なぁ、ジョージ明日は何をして遊ぼうか。
発行:大阪市市民局ダイバーシティ推進室男女共同参画課 編集:大阪市立男女共同参画センター中央館指定管理者:大阪市男女共同参画推進事業体 (代表者:(一財)大阪男女いきいき財団) クレオ大阪ホームページ