大阪男女いきいき財団では、ジェンダー平等実現に向けたフォトメッセージコンテストを今年度初開催しました。「いいね!」と言いたくなる、メッセージ性のある写真とハッシュタグやエピソードコメントを通じて、市民の方々が多彩なアイデアや価値観に触れる機会をめざしました。
財団ではこれまで男性の家事・育児参画に向けた啓発として「イクメン写真コンテスト」を実施していましたが、社会の変化を踏まえ、より多くの人が参加できる新たな市民参加型企画として今回のコンテストを企画しました。
まず「みんなで支えよう!子育て部門」は、性別を問わず、パートナーとの家事・育児の分担や育休中の過ごし方といった身近な取り組みを紹介してもらうほか、子ども食堂やボランティアといった地域の支え合いなど、血縁関係だけでない幅広い子育ての姿を募りました。
また子育てのほかにジェンダー平等が課題となる場面として、地域防災があげられます。先日の能登半島地震でもありましたが、性別による支援のニーズの違いへの対応や女性の意見の届きにくさが災害時に浮き彫りになります。もう一つの部門「多様な視点で考えよう!防災部門」では、そんな課題を解消するために日頃から地域防災に多様な人がかかわっているという事例や、身近な防災のアイデアを募りました。
今回は、地域にねざして活動するこちらの子育て支援や防災団体など24団体の方々にも広報等にご協力いただき、「子育て部門」50作品、防災部門53作品、計103作品の応募をいただくことができました。
ご応募は、大阪に留まらず、12府県、さらには海外からです。
応募作品はSNS等に掲載し「いいね!」ボタンを押して気軽に投票できる仕組みを取り入れ、トータルで1444件の投票をいただきました。多彩でポジティブなメッセージをシェアし、地域を問わずSNSで盛り上げていただきました。
一般投票の上位20作品から、事務局と外部選考委員が「①設定テーマが作品から明確に読み取れること」「②構図、ピント等が、写真として優れていること」「③多様な育児もしくは防災の場面を提示すること」をもとに審査し、入賞9作品を決定いたしました。
入賞作品は大阪市役所1階市民ロビーで3月22日(金)まで展示(最終日は16時頃まで)しているほか、クレオ大阪各館と四條畷市市民総合センターにて展示しています。
【講評】こちらをクリックしてご覧ください(PDF)
外部選考委員:大森律子氏(大森カメラ店)
外部選考委員:木下みゆき氏(大阪大谷大学文学部日本語日本部員学科教授)
外部選考委員:山納洋氏(大阪ガスネットワーク㈱都市魅力研究室)
フォトメッセージコンテスト事務局
家事・育児は大変なことも多く、笑顔よりもつい真顔になってしまう場面もあります。私たちは夫婦で育児、家事を曜日ごとにシェアしてるんですが、この真顔の写真は本当にお互い、家事・育児が日常なんだなぁと実感した写真です。
イクメンという言葉がある程度社会的役割を終え、新しい時代に入ったと思います。今、男性の中にも育児と仕事の両立への悩みや育児ノイローゼもあるそうです。時代の進化の証拠だと思うので、ここで後戻りするのではなく、性別に関係なく全ての子育てをする人をサポートできる形や仕組みができ、世の中が変わっていくことを願っています。
【講評】
◆お子さんの表情、パパの表情、キッチンの様子。写っている全てがテーマに沿っている良い写真です。
◆効率よく家事ができないジレンマと、「手伝いたい」という子どもの成長を喜ぶ気持ちが混在していますね。
◆平日夜に子どもとごはんを作るのが辛いという本音の部分が垣間見える面白い写真。
◆料理の嫌いな私も共感。子供たちの期待を裏切るわけにはいきませんよね。
◆「マジ辛い」というタイトルに実感がこもっています。
◆手早く夕食を作りたい親と、一緒に何かをしたい子どもとの攻防と葛藤のリアルでユーモラスなシーンです。#の表現も「いいね!+分かる!!」でした。
【一般投票コメント】
◆ほのぼのした家族の一場面の中に、「あるある!」と言いたくなる、家事や育児のリアルな様子が伝わってきます。パパは大変だけど子どもたちはわくわくした表情がいいですね。
◆めっちゃ共感します。でも子どもたちが大きくなったらこれも思い出になりますね。
◆快晴の青空と力強いママ、元気をもらえる良い写真です。
◆凛とした後ろ姿に、子どもを支えるという強い意思と、子育てをポジティブに捉えるすがすがしい決意が伝わってきます。
◆青空を前に2人の子どもを抱きかかえている構図が良いです。
◆ママの後ろ姿に、前方に子供たちの未来を見据えて毅然と進んでいこうという意思が伝わってきます。
◆力強い後ろ姿がすべてを物語っている素晴らしい写真です。
◆子育てしているママのうしろ姿と雄大な青空を切り取った目線。次世代を担う彼女たちへのエールと大きな愛情を感じました。
私は元幼稚園教諭・保育士で、今は3人の子育て中の現役ママです。2021年に3人目を出産後、父の闘病と死に直面し、「自分の本当にやりたいこと」について考えるようになりました。そんな中で、今の時代で子育てを頑張る保護者に寄り添いたいと思ったのがきっかけで「親子教室はぐ組」を立ち上げました。
この写真は、外遊びの第1回目に撮影しました。自由に走り回りハツラツとしたお子さんたちと、追いかけ回し疲れたお母さんたち。「はぁ〜疲れた〜」という言葉と共に溢れる笑顔がたまらなく大好きな1枚です。「子育てはみんな違ってみんな素敵だよ!」という思いで、これからも楽しんで活動していきたいです。
◆7人写っている人全員が笑顔。それだけで良い写真です。
◆ほんわかとしたやわらかな空気感によって、この方々が幸せな時間を過ごしていることが伝わってきます。
◆共同子育ての取り組みの大事さを伝えています。
◆ママ友、パパ友がいれば、楽しい子育て環境になりますね。その輪をどんどん広げてください。
◆育児の多様性を考えさせる作品でした。
◆「みんな大きくなーれ」の言葉には「大人世代の心・ゆとりも大きくなーれ」と重ねたいと思いました。子育て中のママやパパたちこそがこの写真のように笑顔であってほしいですね。
【一般投票コメント】
今年は能登半島地震があり、多くの方が被災されました。その中で住民同士の助け合いがニュースでも取り上げられています。都市部である大阪においては、その様な横の繋がりが希薄だといえます。
一般市民が自ら救命研修へ足を運んだり、スキルを得たとしてもいざ道で人が倒れている場面でアクションを起こすのは勇気がいると思います。しかし、その1人1人の意識や取り組みの積み重ねが災害時の救護において大きな力を発揮します。この大阪が、1人でも多くの市民が命について考え行動できる街となることを願い、私達親子も絶え間なく活動していきたいです。
◆今回の応募作の中で最もドキュメンタリーな写真です。素晴らしいです。
◆「医師を志す娘」というメッセージがあり、研修で人命救助を学んでいる彼女の真剣なまなざしが伝わってきます。
◆医師を志す娘が一生懸命AED研修を受けているその真剣さが伝わってきます。
◆真剣なまなざしが印象的です。命を大切にする心、いつまでも持ち続けてください。
◆娘さんの真剣な様子が素晴らしい。将来が楽しみですね。
◆一人でも多くの命を救えるように親子で取り組みたいとの使命感に脱帽です。娘さんの大志を応援しようと思う写真です。
【一般投票コメント】◆頑張ってお医者さんになってね^_^
◆頼もしいですね。
◆小さいうちから子供たちに教えていくのは素晴らしい!!
◆子供の頃から人命救助の大切さを学ばせることは良いことだと思いました。
G-netと、女性の皆さんでジェンダー平等の観点を取り入れた避難所運営の訓練の様子です。みんなで力を合わせて避難所をつくることで、男女の違い、多様性、災害関連死を防ぐこと、平時から何ができるかについて考えることができました。
活動を続けることで、この取り組みに共感し、避難所でのジェンダー課題に取り組む人の輪を広げていけるように頑張っていきたいと思います。
◆参加者のみなさんが協力されている様子が伝わってきます。
◆防災リーダーというと、男性のイメージでしょうか?そんな先入観を払拭させる一枚です。
◆避難所に行くと実際にこういう作業が必要になることが伝わります。
◆避難所はみんなの力、知恵が結集しないとうまくいかないというメッセージが伝わってきました。
◆未来の備えは大丈夫そうだと思わせてくれました。
◆全国的にまだまだ少数派の女性の防災リーダー。地域の人との協働の地道な活動と心意気が伝わってきます。
◆参加しているお子さんたちの熱気が伝わってきます。
◆「子どもはおとなから守ってもらう立場だけではない」、という子どもたちの気付きがきっとあったのでしょうね。
◆大勢の子どもたちが熱心に防災カードゲームに取り組んでいる空気感が伝わってきます。
◆次の世代に防災の心を伝えることは、いつくるか分からない防災への投資ですね。
◆未来の備えは大丈夫そうだと思わせてくれました。
◆ワイワイガヤガヤと防災カードゲームに取り組む子どもたち。こうして子どもが主体的に学べる場づくりを広げたいですね。
◆健やかに育ってほしい。普遍的な願いが込められた良い写真です。
◆「魔法使いになって、何がしたいのだろう」と、女児の夢に思いを馳せてしまいました。
◆里親家族の子どもたちの願いを絵馬にたくしているという構図が良いです。
◆家族皆を幸せにする魔法使いを願っているのでしょうか。優しいお姉ちゃんですね。
◆魔法使いになれば今は叶わないいろんな願いが実現する。そういう思いが伝わってきました。
◆晴れ着をまとった里子さん。七五三詣りを通じて、子どもたちの未来を育む様々な親子やきょうだいの姿を映していただきました。
◆レシピが写真1枚で伝わっています。
◆見る人に、様々な防災食があることを知っていただけるきっかけになる写真です。
◆水でインスタントラーメンが作れるという事実を伝えてくれています。
◆水でインスタントラーメンが作れるんだ。やっぱり試してみますよね。
◆水でも食べられるとは!勉強になりました。
◆水だけでできる簡単防災食のアイデアの紹介。実際に作って食べてみた感想まで伝えていて、好感がもてました。
◆日常の緊張感が伝わる良い写真です。
◆赤ちゃんが家の中にいる暮らしの一場面が、とても活き活きと切り取られている写真です。
◆周りに大人がいろいろいて、この赤ちゃんに気をつかっているというシーンが想像できます。
◆周りの家族の人たちの愛情が伝わってきます。ほっこりしました。
◆家族みんなで協力して子育てしている様子が伝わってきます。
◆1990年の写真を探してくださったのですね。赤ちゃんがすぐに起きてしまうとの現在にも通じる悩みの打開策はお見事!
大阪男女いきいき財団は、SDGsの目標5「ジェンダー平等」実現に向けたフォトメッセージコンテストを開催しています。
メッセージ性のある写真とハッシュタグやコメントを通じて、市民の方々が多彩なアイデアや体験、価値観に触れる機会をめざします。
「ジェンダー平等」ってなんだか難しそう?
いえいえ。職場や家庭、地域のさまざまな場面に考えるヒントはあります。
多様性を尊重し、ひとくくりにしないこと。
実はみんなそれぞれ、日常の中で身近に取り組んでいるかもしれません。
主催
(一財)大阪男女いきいき財団
後援
内閣府男女共同参画局
お問合せ
(一財)大阪男女いきいき財団 いいね! #ジェンダー平等フォトメッセージコンテスト係
大阪市天王寺区上汐5-6-25 クレオ大阪中央内
TEL:06-7656-9040
● 応募資格
どなたでも(プロの方は除く)
●応募条件
応募者本人が撮影した作品。もしくは応募者が被写体となっている作品(撮影者の許可が必要)。
各部門1人1点まで。作品は他のコンテストに応募していないものに限る。
デジタル及びフィルム撮影のどちらで撮影された作品も応募可能だが、応募方法はデジタルデータでの応募のみのため、フィルムで撮影した作品はスキャン(解像度350pixel/inch以上)し、JPEG形式にて応募する。
ホームページやSNSを投票ツールとするため、SNSの掲載に同意できる作品のみに限る。
応募には、応募注意事項への同意が必要。応募した段階で応募注意事項に同意を得たものとする。
応募作品をSNS等に掲載し、専用フォームと
SNS 大阪男女いきいき財団Instagram X(旧Twitter)
での一般投票合計の結果を参考に、事務局が最終選考対象(上位20作品程度)を決定。
事務局と外部審査員が選考し入賞作品を選びます。
選考基準は下記の3点。
① 設定テーマが作品から明確に読み取れること
② 構図、ピント等が、写真として優れていること
③ 多様な育児もしくは防災の場面を提示すること
応募期間
令和5年10月1日(日)~11月27日(月)
一般投票
12月6日(水)~12月21日(木)
結果発表
令和6年1月中旬
表彰式:1月28日(日)(クレオ大阪中央にて実施)
●応募できない作品
・他のコンテストなどに応募中または応募予定の作品、または過去に入賞した作品は応募不可
・個人情報が特定できるものは応募不可
・故意、過失を問わず法律、公序良俗に反するもの、及び恐れのあるものは応募不可
・他人のプライバシーを侵害するもの及び著作権を侵害するものは応募不可
・他人を差別する、もしくは誹謗中傷するなど、名誉や社会的信用を損なうものは応募不可
・未成年者に害を及ぼすもの及びその恐れのあるものは応募不可
上記のことを踏まえ、育児をしている状態でも、裸で入浴している保護者・子どもの写真、オムツのみの子どものオムツ替えの写真など、プライベートゾーン(水着で隠れるところ)がみえる写真は応募不可とする。ただし、水着を着用した育児の写真は応募可。
●著作権等
応募作品の著作権は応募者に帰属し、作品の使用権は、(一財)大阪男女いきいき財団に帰属する。同財団及び財団の協力企業・関連団体、同財団と同種の事業を実施する団体、その他の 公益的団体が、管理・運営するWEBサイト、SNSや出版物などにおいて、作品を使用すること 及びメディアなどに提供することがある。
●個人情報の取扱
コンテストの応募において取得した個人情報は、本事業に関連するものに使用する。(作品の使用権にともなう使用を含む)