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シカゴで活躍するジャパニーズウーマンと話そう【イベンレポート】

2018.10.23 REPORT

女性の起業が多く、ダイバーシティが推進されているシカゴ。10月23日にクレオ大阪中央において、大阪市とシカゴ市の姉妹都市提携45周年を記念したフォーラムが開催されました。

シカゴのビジネス界で活躍されている7人の女性が来日し、その経験や知恵をシェアしていただき、大阪で活躍する様々な分野の女性(起業家、若者等)と交流しました。 

ゲストスピーチや意見交換の様子をご紹介します。 

 

左から渡辺久美子(公認会計士)、久田充絵(医師)、三谷裕子(製薬会社勤務)、勝村伸子(レストラン・オーナー)、高橋玲子(グラフィック・デザイナー)、山本真理(弁護士)、野毛洋子(ジャーナリスト)


ダイバーシティって何だろう?  

山本真理さん(バーンズ&ソーンバーグ法律事務所、パートナー、弁護士)

今から25年前、シカゴで駆け出しの弁護士としてのスタートを切りました。当時は、98%が白人男性で、私は、アジア人女性初となりました。今は半数が女性となり、ダイバーシティな環境となってきました。

 

多方面で、ダイバーシティを推奨している会社は収益が上向き、成功しています。その理由は、自分と異なる意見を取り入れようという企業体質・文化が根付いているからだと思います。日本を含めた世界で、これからの企業・組織が発展していくための秘訣と言えるでしょう。

個人レベルで考えると、「自分の安全ゾーンから少し出てみる」ということをお勧めします。例えば、いつもと違う人とランチをするなどと言った行動で、新たな発見を大事にしてほしいと思います。


女性の活躍を後押しするメンターシップ

渡辺久美子さん(グラントソントン会計事務所パートナー、公認会計士)

アメリカでは、雇用が流動的で、10~12回の転職が平均的です。従業員にとって魅力がないと、辞めていきますので、企業にとって優良な人材確保は非常に切実な課題です。

働きやすさの指標もあり、例えば、「働く母にとってのベスト100」といったランキングがあります。当社も13年連続でランクインしており、入社した新人にはメンターが一人ひとりに配置されます。

 

アメリカにおける人材育成の大きな柱に、こうしたメンターシップの構築があります。コスト0でできる一石二鳥のシステムです。私の場合は、子どもを持つ英国の女性が社内のメンターでした。加えて、業種などの垣根を越えてインフォーマルなメンターを持つことも多く、私にとっては、山本真理さんがまさにそうでした。女性が仕事を辞めずに活躍できる環境づくりに、メンターシップは大変有効なシステムだと思います。

 

和気あいあいとした意見交換

ラウンドテーブルディスカッションや、交流会では、シカゴ側のゲストと参加者が活発に意見を交わしました。

 

参加者の声

・海外で活躍するスーパーウーマンの姿に勇気をもらいました。狭い日本だけで思考するのではなく、世界の女性をお手本に人生を楽しく生きたいと思いました。努力とあきらめないこと、大切なメッセージをいただきました。

・社会への貢献の方法は違っても(会社員、主婦、NPOなど)自分の今後を考える、楽しい生き方を追求する。姿勢は共通していて大変刺激的な時間でした。

主催:シカゴ姉妹都市インターナショナル(CSCI)大阪委員会

共催:大阪市、(一財)大阪市男女共同参画のまち創生協会、(公財)大阪国際交流センター

大阪女性きらめき応援会議構成団体

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