12月13日に、CEDAW(国連女子差別撤廃委員会)委員の、アルナ・デヴィ・ナラン委員(モーリシャス)、ジュノベバ・ティシェバ委員(ブルガリア)、タマーデル・アル・ラマー委員(サウジアラビア)が、クレオ大阪中央に来館されました。
女子差別撤廃委員会は、「女子差別撤廃条約」の進捗状況を確認するために設置された国連の機関で、条約締約国から得た情報を基に、提案や勧告を行っています。今回は、外務省の招へいプログラムで来日され、草の根で活動する団体の皆さんとの直接の交流の機会として、私達が交流の場をコーディネートしました。
参加された団体の皆さんによるリレースピーチでは、障がいのある女性の複合差別やLGBTの課題、性暴力救援センターやDV被害者支援の取組み、協議離婚における課題、男女間の賃金差別の問題など、様々な人権やジェンダーに関しての課題提起がなされました。
その後は、チャレンジカフェhanaさん提供の軽食をつまみながらの自由に交流。ホリデーシーズン仕様でかわいらしく盛り付けに、皆さんからも歓声が。サウジアラビア出身のタマーデル委員にも召し上がっていただけるように、豚、アルコール由来の調味料などを含まないメニューを開発してくれました。
それぞれの団体が取り組む課題について、委員から直接アドバイスを頂いたり、団体同士の情報交換を図るなど、活発な交流の機会となりました。
委員からは、「皆さんは条約の事をよくご存じで、問題意識を持ちながら活発に活動されておられることに感銘を受けました。日本で実際にどのようなことが起きているのかよく理解できました。」、「今回、若者や男性も参加しています。若者も頑張っていただいて、若者が育っていくことを期待しますし、男性がこのような問題に関わっていくこともとても重要なことだと思います。」というコメントを頂きました。