ボストンの女性リーダー研修が大阪に上陸!
米国・ボストンを拠点に、女性や若者を支援するフィッシュファミリー財団のプログラム
「JWLI Bootcamp」が、2022年、日本の徳島と大阪に上陸!
ボストンの4週間の女性リーダー研修のエッセンスを3日間に凝縮したプログラムが、
大阪では、8月5日~7日の3日間、クレオ大阪中央で開催され、
大阪市男女いきいき財団は共催として協力しました。
<講師>
●大嶋 栄子さん
NPO法人リカバリー理事長/チャンピオン・オブ・チェンジ 日本大賞 2019年入賞者
●柴沼 俊一さん
株式会社シグマクシス・ インベストメント代表取締役社長/ JWLIエグゼクティブメンター
●山川 恭弘さん
バブソン大学准教授/ JWLIエグゼクティブ コーチ
大阪会場には、関西を中心に全国から12人が参加。
社会福祉、防災、教育支援など…多様な分野で道を切り開く女性たちが一同に会し、
講師陣とのインタラクティブなワークショップを体験しました。
悩みを抱えるリーダーたち
多彩に活躍する彼女たちですが、実はそれぞれ悩みや葛藤を抱えています。
社会におけるジェンダー格差に苦しんだり、
活動を継続する上での資金や仲間集めという障壁にぶつかったり…。
リーダーだからなかなか弱音を吐けない。
自分と同じような立場の人に普段出会えない。
そんな女性たちが本音で語り合い、互いに励まし合える場がJWLI Bootcampです。
OPEN,POSITIVE,INCLUSIVE
「ここは大阪ですが…この3日間はアメリカだと思って!」
初日。スタッフのそんな呼びかけに、はじめは戸惑い気味だった参加者も、
次第に遠慮せず、積極的に発言していくアメリカンスタイルに。
この3日間は、JWLIの3つの学びのモットーがルールとなります。
OPEN(自分らしく。互いに興味を持ち、耳を傾ける)
POSITIVE(笑顔で。失敗を恐れずトライ)
INCLUSIVE(互いを尊重&尊敬)
コミュニケーションスタイルも、もちろんアメリカ式。
講師も参加者もファーストネームで呼び合い、フラットな関係を築きながら、
よりよい未来に向けてアイデアを交わしました。
「活動をどのように社会に広げていくか」「よりよい未来を実現するには何が必要か」。
とことん考え、言葉にして意見交換。そして、フィードバックを元にさらにブラッシュアップする…。
その繰り返しの中で、内に秘めた情熱の表現方法や、説得力のあるデータの見せ方を学び、
参加者たちは、失敗を恐れず挑戦するマインドを育みました。
女性たちを支えたのは講師やスタッフだけではありません。
クレオ大阪中央で長年続く起業支援スペース「チャレンジカフェ」や
カフェ開業講座の卒業生の女性たちも、食を通じて応援。
3日間、教室やホテルで過ごす参加者を気遣い、
愛情がこもった、健康的な食事やかわいいスイーツを提供してくれました。
感染防止対策に努めながら、参加者たちは同じ食卓を囲み、
おいしい食事でホッと心を安らぐひとときを過ごしました。
3日間での成長を「ピッチ」で披露
最終日。
それぞれの活動の課題、そしてそれを解決するために何が必要か、どんなサポートを必要としているかを発表しました。
プレゼンの手法は、シリコンバレー発祥の「ピッチ」です。
優秀な発表者に選ばれると、世界的なイノベーターのコミュニティ「ベンチャーカフェ東京」でのイベントに登壇することができます。
夜遅くまでパソコンに向き合い、参加者同士で練習するなど、
「今できる精一杯」を出し切って準備した参加者たち。
4分という限られた時間の中での発表ということもあり、
緊張した面持ちで臨みました。
応援されることで育む自信と自己肯定感
しかし、ピッチがはじまると、どの参加者たちも堂々としたスピーチを披露し、審査員を驚かせました。
ただ活動への思いを語るのではなく、
今の活動に足りないものや、そのためにどのくらい資金が必要で、どんな人脈を求めているのか。
「私は~がほしい!」。臆さずに訴えかける言葉には、
リーダーや起業家としての野心やチャレンジ精神が宿っていました。
目を輝かせながら会場に語り掛ける姿は、2日前とは別人のよう。
たくさんの応援で自己肯定感を育み、自分の道を貫く自信を身に付けたということが、実感できる—。
そんな嬉しさと驚きがあふれる時間になりました。
ベンチャーカフェ東京での登壇権を得たのはこの3人。
地域防災のジェンダー平等に励む裕子さん、
ブラジル人学校を運営し、多文化共生に取り組むヤスエさん、
そして、フードバンクでひとり親の子どもたちの未来づくりを支援する由紀さん。
3人だけでなく、全員のスピーチのそのどれもが、心に響く内容で、
社会を変えるリーダーとしての覚悟を感じさせるものでした。
「ここに来て変わることができた」「人に頼ることは恥ずかしいことじゃないと気付いた」。
涙と笑みをたたえながら、明日への原動力を手にした参加者たち。
「自信をもっていきましょう。これからも応援しているから」
主催団体であるフィッシュファミリー財団創設者、厚子・東光・フィッシュさんは、
参加者一人一人とハグを交わし、エールを送りました。
We can make a difference!
さやかさん、ともこさん、由紀さん、志保さん、菜々子さん
繭子さん、久美子さん、裕子さん、ヤスエさん、佳奈さん
陽子さん、恵子さん。
12人の女性たちには、ここに集ったメンバーだけでなく、
140名を超えるJWLIエコシステム(プログラム卒業生のためのコミュニティ)という心強い仲間もいます。
We can make a difference!
JWLIのスピリットを体感した彼女たちは、
きっと、これからの関西、そして日本、世界を明るく照らしてくれるはずです。
関連リンク
大阪市男女いきいき財団より
大阪市男女いきいき財団も、Bootcampをきっかけに、
今後、関西を中心に社会課題解決に取り組む女性リーダーの育成に
一層力を入れて取り組んでまいります。